「IHは電気代が高いって本当?」「ガスからIHに替えたら工事費でいくらかかる?」キッチンリフォームの大きな分岐点が、加熱機器の選択です。本体価格・工事費・光熱費・調理性能は機器によって大きく違い、選び方を間違えると年間数万円単位で損をします。本記事では2026年版のガス・IH比較リフォーム費用相場を、本体価格・工事費・ランニングコストまで含めて整理して解説します。
ガス・IH導入費用相場【2026年最新】
加熱機器の交換費用は「本体価格」と「工事費」の合計です。代表的な機器の相場は次の通りです。
| 機器 | 本体価格 | 工事費 | 合計目安 |
|---|---|---|---|
| ガスビルトインコンロ(標準) | 8万〜18万円 | 2万〜5万円 | 10万〜23万円 |
| ガスビルトインコンロ(高機能) | 15万〜30万円 | 2万〜5万円 | 17万〜35万円 |
| IHクッキングヒーター(2口) | 5万〜12万円 | 3万〜10万円 | 8万〜22万円 |
| IHクッキングヒーター(3口・標準) | 10万〜20万円 | 3万〜10万円 | 13万〜30万円 |
| IHクッキングヒーター(3口・高機能) | 18万〜35万円 | 3万〜10万円 | 21万〜45万円 |
| 200V電源新設工事(ガス→IH時) | — | 3万〜8万円 | 追加発生 |
| ガス管撤去工事 | — | 1万〜3万円 | 追加発生 |
ガスとIHのランニングコスト比較
「IHは電気代が高い」というイメージがありますが、熱効率・契約プラン・調理時間で実態は変わります。一般的な4人家族の年間光熱費比較は以下です。
| 機器 | 年間ランニングコスト | 熱効率 | 1回の調理コスト目安 |
|---|---|---|---|
| 都市ガスコンロ | 1.5万〜2.5万円 | 40〜55% | 湯沸かし15円程度 |
| プロパンガスコンロ | 2.5万〜4.5万円 | 40〜55% | 湯沸かし25円程度 |
| IHクッキングヒーター | 2.0万〜3.5万円 | 80〜90% | 湯沸かし8円程度 |
| オール電化+IH(夜得プラン) | 1.5万〜2.8万円 | 80〜90% | 湯沸かし5〜10円 |
ガス vs IH 性能・使い勝手の徹底比較
光熱費だけでなく、調理性能・安全性・掃除のしやすさも重要な比較ポイントです。
| 項目 | ガスコンロ | IHクッキングヒーター |
|---|---|---|
| 火力 | 強火が出しやすい(4.65kW) | 3kW以上で同等の熱出力 |
| 立ち上がり | すぐ着火 | 5〜15秒 |
| 温度調節 | 感覚的・直感的 | 1℃単位で精密設定可能 |
| 掃除のしやすさ | △ 五徳・バーナー清掃必要 | ◎ 天板をサッと拭くだけ |
| 安全性 | △ 火災・ガス漏れリスク | ◎ 火を使わない・自動停止 |
| 停電時 | 使える(着火装置除く) | 使えない |
| 使える鍋 | すべて使える | IH対応鍋のみ |
| 夏場のキッチン | 暑い | 涼しい(輻射熱が少ない) |
| 中華・煽り料理 | ◎ 鍋振り可能 | △ 鍋を離すと加熱停止 |
メーカー別ランキング【2026年版】
ガス・IHともに国内メーカー数社が市場をリードしています。それぞれの特徴を整理します。
ガスコンロおすすめメーカー
| メーカー | 代表モデル | 本体価格 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| リンナイ | DELICIA(デリシア) | 15万〜30万円 | 業界No.1シェア・グリル機能◎ |
| パロマ | クレア | 10万〜25万円 | コスパ◎・洗練デザイン |
| ノーリツ | プログレ | 15万〜28万円 | 給湯器とのセット割引◎ |
| ハーマン(ノーリツ系) | S-Blink(エスブリンク) | 10万〜22万円 | ハーマン専門ラインナップ |
IHクッキングヒーターおすすめメーカー
| メーカー | 代表モデル | 本体価格 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| パナソニック | Wシリーズ(光火力センサー) | 20万〜38万円 | 業界トップシェア・温度制御◎ |
| 日立 | 火加減マイスター | 15万〜32万円 | 魚焼きグリル性能◎ |
| 東芝 | VSシリーズ | 13万〜28万円 | 業界最薄天板・お手入れ簡単 |
| 三菱電機 | ユーロスタイルIH | 18万〜35万円 | 欧州デザイン・操作性◎ |
使える補助金・助成金【2026年版】
加熱機器単独では補助金が少ないですが、キッチンリフォーム全体やオール電化と組み合わせると活用できる制度があります。
| 制度 | 主な対象 | 金額目安 |
|---|---|---|
| 子育てグリーン住宅支援事業(2026年度) | 高効率設備+断熱改修 | 上限60万円 |
| 長期優良住宅化リフォーム | キッチン含む大規模改修 | 上限100万〜250万円 |
| 電力会社のオール電化キャンペーン | エコキュート+IH同時導入 | 2万〜10万円割引 |
| 各自治体のリフォーム助成 | 市区町村による | 5万〜30万円 |
失敗しない業者選びの3つのポイント
1. 既存配線・分電盤の調査を事前に行う業者
ガスからIHへ変更する場合、200V電源の引き込み・分電盤の容量チェックが必須です。現地調査をしっかり行い、追加工事の必要性を明示してくれる業者を選びましょう。
2. メーカー認定施工店であること
パナソニック、リンナイ等のメーカー認定店は施工技術が一定基準以上で、メーカー保証が確実に受けられます。認定証の提示を求めましょう。
3. キッチン全体のリフォームと一緒に検討
加熱機器のみの交換は10万〜30万円ですが、キッチン全体のリフォームと一緒なら工事費が割安になり、補助金対象にもなりやすいです。シンク・レンジフードの状態も合わせて点検してもらいましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. ガスからIHへの工事期間はどのくらい?
A. 電気工事が不要な場合は半日、200V電源新設が必要な場合は1〜2日が目安です。ガス管撤去・キャップ処理も同日に行えます。
Q2. IHは妊婦に悪影響があると聞きますが本当?
A. WHOおよび総務省の調査では、IHから発生する電磁波は国際基準を大きく下回っており、健康影響は確認されていません。心配な場合はIHから30cm以上離れて操作すれば暴露量は無視できるレベルです。
Q3. IHで使える鍋・フライパンは?
A. 鉄・ステンレス・ホーロー鍋はIH対応です。アルミ・銅・土鍋は一般的に不可ですが、最近はオールメタルIH(パナソニック等)でアルミ・銅も使える機種があります。
Q4. プロパンガス地域でもIHに替えるべき?
A. プロパンガスは都市ガスの1.5〜2倍の単価のため、IHへの切り替えで年間2〜5万円光熱費が下がるケースが多いです。オール電化と組み合わせるとさらに節約効果が大きくなります。
Q5. ガスコンロとIHの寿命はどのくらい?
A. メーカー想定の設計寿命はガスコンロ10年、IH10〜15年程度です。実際は使用頻度で前後し、ガスは部品交換で15年以上使えるケース、IHは10〜12年で買い替えが一般的です。
Q6. オール電化にしないとIHは導入できない?
A. IH単独でも導入可能です。ただし給湯器がガスのままだと電気・ガス両方の基本料金がかかるため、長期的にはオール電化(エコキュート+IH)の方が経済的なケースが多いです。
Q7. 200V電源はマンションでも引けますか?
A. ほとんどのマンションで対応可能です。分電盤の単相3線式化が必要な場合は管理組合の承認を得て電力会社に申請します。工事費は3〜5万円程度です。
まとめ:ガス・IH選びは「光熱費・調理スタイル・家族構成」で決める
ガス・IH導入費用は、ガスコンロ交換で10万〜35万円、IH交換で8万〜45万円(200V工事含む)が目安です。都市ガスエリアならガス、プロパンガスエリアや子育て世帯ならIHが経済的・安全面で有利になりやすいです。メーカー認定施工店を3社以上から比較し、現地調査と電気容量チェックをしっかり行う業者を選んで、長く快適に使えるキッチンに刷新しましょう。
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