中古マンション リノベーション費用ガイド











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中古マンションリノベーション

中古マンション
リノベーション費用ガイド

フルリノベから部分工事まで、費用相場と注意点を完全解説

公開日: 2026年4月19日 | 更新日: 2026年4月19日 | カテゴリ: マンションリフォーム

中古マンションリノベーションとは

中古マンションのリノベーションは、既存の建物に大規模な改修工事を施し、新しい機能や快適性を付与する行為です。リフォームが劣化部分の修復を指するのに対し、リノベーションは大規模な工事によって建物の価値を大幅に向上させることを目指しています。

中古マンション購入後のリノベーションは、新築マンションよりも低い価格帯で自分好みの物件に仕上げられるメリットがあります。立地条件に優れた物件が多く、通勤・通学に便利な場所でリノベーションを行うことが可能です。また、既に完成した建物であるため、建築期間がなく、すぐに入居できるという利点もあります。

平均費用削減率
30-50%

新築購入との比較

平米単価
10-20万

円/㎡(リノベーション)

工事期間
3-6ヶ月

フルリノベの場合

フルリノベーション(スケルトン)の費用

フルリノベーションは、マンション内部をコンクリート躯体むき出しの状態(スケルトン)に戻し、すべてを新しく作り直す工事です。最も大規模な工事であり、費用も多くかかりますが、間取りの自由度が最も高いのが特徴です。

フルリノベーション費用相場

70㎡のマンション(標準的な2LDK)

  • 総額: 600~1,500万円
  • 平米単価: 8~21万円/㎡
  • 内訳:
    • 躯体・下地工事: 150~300万円
    • 水回り(キッチン・浴室・トイレ・洗面): 200~400万円
    • 内装工事(壁・床・天井): 150~350万円
    • 電気・ガス・給水排水: 100~200万円
    • 建具・造付家具: 100~200万円
    • その他(照明・エアコン等): 50~150万円

フルリノベーションは完全なカスタマイズが可能です。高級な設備を選択すれば1,500万円以上になることもあります。一方、スタンダードな仕上げを選択すれば、700~900万円程度に抑えることもできます。

高層マンションと築年数による変動

築30年以上の古いマンションでは、配管や配線の全面更新が必要となるため、費用がやや高くなる傾向があります。逆に築20年以内の物件では、既存の配管を活用できることもあり、若干費用を削減できます。

部分リノベーションの費用

部分リノベーションは、マンション全体ではなく、特定の部分のみを改修する工事です。予算や希望に応じて、段階的に工事を進めることができるメリットがあります。

部分リノベーション主要工事の費用相場

水回り4点セット一新
200~400万円
キッチンのみ交換
150~300万円
浴室リノベーション
80~150万円
床材全交換
100~200万円
壁紙張替え一式
50~100万円
間取り変更工事
100~500万円
部分リノベ総額目安
200~500万円

部分リノベーションの選択パターン

多くの所有者は、生活に最も影響する「水回り」と「床」から手をつけることをお勧めします。これらは経年劣化の影響が大きく、また快適性の向上が最も実感できる部分です。その後、予算に応じて内装工事を進めるという段階的アプローチが効果的です。

工事費用の内訳

リノベーション費用は、大きく「躯体工事」「設備工事」「内装工事」「付帯工事」の4つに分類できます。各項目の費用構成を理解することで、より適切な予算配分が可能になります。

主要工事項目別の費用割合

工事項目 費用目安(70㎡) 全体比率 特記事項
躯体・構造工事 150~300万円 15~20% スケルトン化、補強工事
水回り工事 200~400万円 25~30% 配管工事を含む
内装工事 150~350万円 15~25% 壁、床、天井、建具
電気・給水排水 100~200万円 10~15% 全面更新推奨
造付家具・建具 100~200万円 10~15% オーダー製作含む
その他・予備費 50~150万円 5~10% 予期せぬ追加工事対応

重要な点として、リノベーション費用の約3分の1が水回りと電気・ガス・給水排水などのインフラ工事に占められます。これらは見た目には分かりにくい部分ですが、マンションの快適性と安全性に直結する重要な投資です。

リノベーション検討時の注意点

中古マンションのリノベーション工事を検討する際には、単に費用相場だけでなく、様々な重要な注意点があります。これらを事前に確認することで、予期せぬトラブルや追加費用を防ぐことができます。

必ず確認すべき管理規約

マンションの管理規約には、リノベーション工事に関する重要な制限があります。以下の項目を必ず確認してください:

  • 遮音等級(LL値): 床材の防音性能基準。LL45以下(推奨LL40以下)の床材が必須となるマンションが多いです。
  • 工事届出: 工事開始前に管理組合への届出が必要です。無許可工事は訴訟対象になる可能性があります。
  • 工事時間制限: 通常、平日8時~17時、土日は8時~12時という工事時間制限があります。
  • 設備交換制限: キッチンやエアコンの室外機設置に制限がないか確認が必要です。

パイプスペース(PS)位置の確認

パイプスペース(PS)とは、給水・排水管が通っているスペースのことです。キッチンや浴室の位置は、このPSの位置に大きく制約されます。PSの位置によっては、希望する間取りでのキッチン配置が不可能な場合もあります。購入前に必ずPS位置を確認し、リノベーション計画に支障がないかを検証してください。

構造壁の種類を理解する

構造方式による工事の自由度

  • ラーメン構造: 主に新しいマンションで採用。柱と梁で建物を支えるため、間取り変更が比較的自由。壁の移動が容易。
  • 壁式構造: 主に築30年以上の古いマンションで採用。厚い壁で建物を支えるため、壁の移動が困難。間取り変更に制限多し。

築年数と配管状態の把握

築30年を超えるマンションでは、配管の劣化が深刻なケースが多くあります。鉄管が使用されている場合は、サビによる水質悪化や漏水リスクが高まります。このような古い配管は全面交換が推奨されます。配管全面交換には50~100万円程度の追加費用が発生することもあるため、事前に配管状態を調査することが重要です。

隣戸への影響を最小化する

特にマンションでは、大きな音が発生する工事(壊し工事、モルタル打設)が隣戸に与える影響を考慮する必要があります。事前に隣戸へのご挨拶と工事日程の周知が重要です。多くのマンションでは工事時間が制限されており、この時間内での工事実施が義務付けられています。

新築vs中古+リノベ比較

同じエリア・同程度の居住面積で、新築マンション購入と中古マンション購入+リノベーションを比較すると、どのような違いが出るのでしょうか。具体例で検討してみましょう。

項目 新築マンション購入 中古+リノベーション
購入価格目安(70㎡) 4,500~5,500万円 2,000~3,000万円
リノベ/新装費用 200~400万円(設備交換のみ) 600~1,500万円
総投資額 4,700~5,900万円 2,600~4,500万円
費用削減率 基準値 30~50%削減
入居まで期間 12~24ヶ月 4~8ヶ月
立地条件 限定的 自由度高い
間取り自由度 固定 自由に変更可
資産価値 経年劣化あり 新築同然に復活

この比較から明らかなように、中古マンション+リノベーションは、新築購入との比較で30~50%の総費用削減が可能です。特に東京23区などの人気エリアでは、この費用差が顕著になります。同じ予算で、立地条件に優れた物件を手に入れることができます。

中古+リノベ選択が向いているケース

  • 通勤・通学に便利な立地を優先する方
  • 自分好みの間取りや設計にしたい方
  • 資金効率を最大化したい方
  • なるべく早く入居したい方

新築購入が向いているケース

  • 工事トラブルのない環境を希望する方
  • 最新の設備・機能を求める方
  • 長期保証を重視する方
  • 古い建物が不安な方

住宅ローンの活用法

中古マンション購入+リノベーション資金の調達には、複数の方法があります。特に「リフォーム一体型ローン」を活用することで、効率的な資金調達が可能です。

リフォーム一体型ローンとは

リフォーム一体型ローンは、中古物件購入費用とリノベーション工事費用を一つのローンで調達できる制度です。従来は購入と工事を分けてローンを組む必要がありましたが、この商品により統一的に管理できるようになりました。

リフォーム一体型ローンのメリット

  • 物件購入とリノベーション費用を一本化できる
  • 金利が低い(フラット35では最大1.5%程度)
  • 返済期間を最長35年に設定可能
  • 手数料や諸費用が低く抑えられる
  • 審査が一度で済む

融資上限額の目安

リフォーム一体型ローンの融資額は、物件評価額の約70~80%が上限となります。1,000万円の中古マンション+1,000万円のリノベーション工事の場合、物件評価額が1,200万円程度と査定されれば、合計1,500~1,700万円程度の融資を受けられます。

ローン申し込みの流れ

  • 物件検査と価値判定(3~5営業日)
  • リノベーション工事見積の確認(1~2週間)
  • ローン事前審査申し込み(1~3営業日)
  • 本審査(3~7営業日)
  • 契約・融資実行(物件購入時)
  • リノベーション工事実施

重要な注意点:リフォーム一体型ローンの利用には、物件購入契約前に工事内容と見積を確定させる必要があります。また、融資実行タイミングによって、工事費用の支払いが分割になることもあります。ローン提供機関によって条件が異なるため、複数の金融機関を比較検討することをお勧めします。

よくある質問

中古マンションリノベーション工事の期間はどのくらい?
フルリノベーションの場合、通常3~6ヶ月です。部分リノベーションであれば1~3ヶ月程度で完了します。工事規模、マンションの規模、施工業者の能力により変動します。

古いマンション(築40年以上)でもリノベーション可能?
可能ですが、配管・配線の全面更新が必須になることが多く、費用が高くなる傾向があります。また、構造壁の場合は間取り変更が困難です。事前に専門家による調査が重要です。

リノベーション工事中に仮住まいが必要?
はい、フルリノベーション工事中は生活ができないため、仮住まいが必須です。部分リノベーションの場合、工事箇所によっては居住しながら施工することもできます。仮住まい費用は総予算に含める必要があります。

管理組合の許可なくリノベーション工事を進めると?
管理規約違反となり、訴訟対象になる可能性があります。最悪の場合、工事の中止命令が出されたり、原状回復を命じられることもあります。必ず事前に管理組合に届出し、許可を得てください。

リノベーション後、物件価値はどの程度上がる?
質の高いリノベーションであれば、購入価格+工事費用の80~90%程度の価値が生まれるのが目安です。立地や市場条件によって変動します。売却を前提としたリノベーションの場合は、事前に不動産業者に相談することをお勧めします。

リノベーション業者の選び方のコツは?
複数の業者から見積を取得(相見積)し、費用だけでなく提案内容を比較検討してください。施工実績、保証内容、アフターサービス等も重要な判断基準です。可能であれば過去の施工事例を見学することをお勧めします。

リノベーション予算を20%削減する方法は?
①既製品の活用(造付家具の削減)、②工事項目の優先順位付け(段階施工)、③複数業者からの競争見積、④シンプルなデザイン選択、⑤仲介手数料の交渉等が効果的です。

リノベーション工事業者を探す

信頼できるリノベーション業者の選定は、成功の鍵です。複数業者の見積比較で、最適なプランを見つけましょう。

リノベーション業者を比較検討する

まとめ

中古マンションのリノベーションは、新築購入よりも30~50%の費用削減が可能であり、同時に立地や間取りの自由度が高いという大きなメリットがあります。フルリノベーションであれば総額600~1,500万円、部分リノベーションであれば200~500万円が相場です。

しかし、成功には事前準備が不可欠です。管理規約の確認、パイプスペース位置の把握、構造方式の理解、配管状態の調査など、多くの確認事項があります。これらを怠ると、予期せぬ追加費用や工事トラブルに見舞われることもあります。

リフォーム一体型ローンの活用により、効率的な資金調達が可能です。複数の施工業者から見積を取得し、信頼できるパートナーを選定することで、理想のマンションリノベーションが実現できます。

このガイドが、皆様の中古マンションリノベーション計画の参考になれば幸いです。ご不明な点があれば、専門家への相談をお勧めします。

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